History of ZKK #3

  大学生になったフルトミは、LILY、フクマユウ、めこいす、ワキ食べらと出会う。彼らの影響でアンダーグラウンドの聖地と呼び声高い防府はBar印度洋にどっぷり浸かった。

 結果、それまでの凛として時雨、マキシマムザホルモン、RADWIMPSを核(コア)とした音楽性から、一気にimpronisation/experimental/abstructへ傾注。

 2ピースバンド、furusasを結成し県内外で勢力的に活動したものの全く売れなかった。いや、まだ売れていないだけ。またペド沢ピロリ彦の名義でエレクトロ/ノイズの音源作りを始める。フィジルリリースした【ペド沢NOISE工房】は一部の限られた層で今にも好評を得そうな勢いでありたい心構えであった。


 同時期、ナワタは大学のダンスサークルに所属するも、活動のメインは個人でのダンスバトル。かなりブイブイ言わせていたらしい。『サークルの連中とはさ、“レベ違”なのよ』と曰っていた。特に実績の無いフルトミも、軽音サークルで同じようなことを曰っていた。

 そこである日、ナワタは偶然の再会を果たす。とあるダンスイベントで再会したその人は、N先輩。高校1年、私たちを恐怖の底に突き落とした、あのN先輩だ。なんと彼は、イベンターになっていた。

 そして、あろうことかナワタに自分のイベントへのオファーをしてきたのだった。なんと厚顔無恥な男であろうか。お前が“調子に乗んな”って言ったんちゃうんかいな。

 と、フルトミであれば、ここぞとばかりにガン無視を決め込むところだが、人間の出来ているナワタは違う。過去のことは水に流し、快く承諾した。懐ふけぇ〜。同じカルチャーを愛するものとして、親友と呼べるほどの仲になったそうだ。素敵やん?


 こうして各々がそのスキルを磨き、尖に尖って再会した夏休み。迷うことなく、“作品”の撮影を開始した。今から10年前の8月のことだ。これはその5作目。アン直ベースとダンスだけの、ストロングスタイル。





 ・・・で、これはなぜBANされないのだろうか。まぁ、10年もネット上で公開されていてBANされるのであれば、それはもう本望。むしろ、こちら側の勝利でしょ。あんがとね。


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